第四回「私が出会った〈会堂〉を創る人たち」
このコラムの第一回目で、以下のような柳宗悦の言葉を引用している。 「藝術の美はいつも国境を越える。そこは常に心と心とが逢う場所である。そこには人間の幸福な交りがある。いつも心おきなく話し掛ける声が聞こえている。藝術は二…
このコラムの第一回目で、以下のような柳宗悦の言葉を引用している。 「藝術の美はいつも国境を越える。そこは常に心と心とが逢う場所である。そこには人間の幸福な交りがある。いつも心おきなく話し掛ける声が聞こえている。藝術は二…
作家・池澤夏樹氏は、小説の中で、「外国」をこう定義している。 「われわれにとって外国とはなんだろうか。言葉、日々の習慣、互いに見ている顔つき、食べているもの、着ているもの、町の風景、自然の風景、社会の慣習や制度や法律……
同じアジア圏内に、ワヤン・クリッという人形影絵芝居があることは、ずいぶん前から知っていた。たしか高校時代に読んだ、文楽の入門書が、その知り始めではなかったか。その本には「諸外国のいわゆる人形劇の大半が“子供の鑑賞物”で…
「とにかく、〈未来〉につながるプロジェクトにしたい。一過性のものではなく、日本と東南アジアを比較軸に調査や対話を重ねながら、〈現代における伝統の在り方〉を提案することを目的としたプロジェクトに。ひとまず二年。二年間付き合…